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転職でも筆記試験がある?どんな試験があるのかご紹介します!

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中途採用の選考なら書類と面接だけ、と思っている方がいらっしゃるかもしれません。しかし、実は企業や求職者の年齢などによって、中途採用でも筆記試験を課される場合が多くあります。パーソルキャリア株式会社の調べでは、IT/通信系の技術職の求人の49%が、中途採用でも筆記試験を実施する、となっています。

 

今回は転職活動における筆記試験の位置づけと種類について、ご紹介します。選考を受ける段階になって、「げっ!筆記試験なんて何年も受けてないから自信ない…」なんて事態に陥らないよう、しっかりチェックしてくださいね。

 

 

企業が中途採用で筆記試験を行う目的

しかし、選考フローの中に筆記試験が含まれていると、「新卒じゃあるまいし、どうして筆記試験なんか受けなきゃいけないの」と思いますよね。その気持ち、分かります。

しかし、筆記試験を課している企業側にも事情はあるようです。

 

まず、中途採用の筆記試験は、タイミングの観点で2パターンに分けられます。

  1. 書類応募~1次面接までに行う
  2. 1次面接~最終面接までのどこかで並行して行う



書類応募~1次面接までに行う場合

この場合は、応募者の適性や人間性などは判断せずに、単純に点数でふるいにかけるものでしょう。一定程度点数を取れていれば良しとするのか、人数が決まっていて上から順番に面接選考に通すのかはその企業次第です。ただし、大手企業や人気企業では応募者も必然的に多くなるため、より基準が厳しくなっている可能性があります。



1次面接~最終面接までのどこかで並行して行う場合

この場合は、面接での評価の付随的材料として使われる場合が多いです。面接がメインではあるものの、面接での評価と筆記試験での性格診断などと大きく乖離がないか、企業が求める一般常識レベルを超えているかどうかというくらいの位置づけです。ただ、あまりにも点数が取れていないとそれを理由に落とされてしまう可能性はあります。

 

また、企業側が応募者を不採用とした時には、転職エージェント経由の応募だとエージェントから不採用の理由を尋ねられます。その理由を説明するのが面倒な時に「点数が足りなかった」とか「御社の社風とアンマッチと出た」などと一見公正そうな理由で断りを入れる口実にも使われるようです。



筆記試験を複数回行う場合も

IT業界の場合、一般常識を測る試験と、専門知識の度合いを測る試験を並行して実施する企業もあります。何回も試験があると聞くと気持ちがげっそりしてしまいますが、転職成功のためにもしっかり対策をして臨みましょう。

 

筆記試験はどうやって受けるのか

受験方法は主に3種類です。受験する企業のオフィスで行う方法、テストセンターで行う方法と、自宅PCでWebテストを行う方法があります。自宅受験の場合は、企業からアクセスするURLやログインIDが送付され、そこからエントリーして受験することになるでしょう。

企業のオフィスで手書きの筆記試験を受ける場合もないとは言いませんが、今日日はかなり少なくなっています。特に大手企業ではほとんどPCからの受験になっているでしょう。

 

どんな試験が行われるのか

それでは、中途採用における筆記試験でどのような試験が実際に行われているのかをご紹介します。あなたが応募する企業がどのタイプの筆記試験を行っているのかを、よく確認しておいてくださいね。

 

性格適性検査

性格適性検査は、あなたのストレス耐性やメンタルの強さ、責任感や積極性などを測るために実施されます。

出題形式は、出された設問に対して「あてはまる」「あてはまらない」「どちらとも言えない」や「はい」「いいえ」などを選択するものです。回答を総合し、解析させることで、応募者の人物像がわかる仕組みになっています。

 

能力適性検査

能力適性検査は、基礎的な学力を測る目的で実施されます。問題の難易度はそれほど高くありませんが、1問に書けていられる時間は少ないため、事前に対策して出題形式に慣れておく必要があります。市販の問題集を使って対策すれば、よっぽどボーダーラインを下回ることはないでしょう。

 

SPI

SPIはリクルート社が提供するテストで、「言語」「非言語(計算問題etc.)」「性格」の検査が行われます。

SPIには3つの種類があります。即ち、大学新卒者向けの【SPI-U】、中途採用向けの【SPI-G】、高卒向けの【SPI-H】です。転職組のあなたは【SPI-G】を受験することになります。

 

玉手箱

日本エス・エイチ・エル社が販売するテストで、自宅受験型のwebテストではトップシェアを誇ります。

玉手箱はSPIとは全く異なる内容の試験で、SPIと比較すると問題数が大変多く、1問にかけられる時間が少ないです。そのため、難易度が高いテストとして、大企業や外資系企業で採用されるケースが多いです。もし応募企業の筆記試験の形式が玉手箱だとわかったら、対策を厚めにやる必要があります。

 

GAB・CAB

玉手箱と同じく、日本エス・エイチ・エル社が販売するテストで、SPIに次ぐシェアを持ちます。GABは総合職用CABはSEやプログラマー向けです。

未経験からIT企業に転職する応募者向けには、CABテストが課されることが多い傾向があります。少し癖のあるテストですので、回答方法を事前に頭に入れた上で臨む必要があります。

 

TG-WEB

ヒューマネージ社が提供するWEBテストで、近年大きくシェアを伸ばしつつあります。SPIなどと比べると、思考力が問われるような難解な問題が出題されることが特徴で、外資系コンサルティングファームなどでの採用例が増えています。ただし、解き方のパターンははっきりしているため、対策によって立ち向かうことができます。

 

論文・専門知識

論文試験は企業毎に異なりますが、「入社後実現すること」とか、「業界に関する時事問題」などテーマは様々です。私の場合は、新聞やニュースで社会経済ネタを押さえておいてくださいと、転職エージェントのキャリアアドバイザーからアドバイスされました。「仮テーマを立て、論文を書いた」とか、「問題を想定し、頭の中でまとめておいた」というような対策を取る人が多いようです。

 

またIT業界で専門知識を強く問う企業だと、筆記のプログラミングテスト等を課されることもあります。また、私はとある企業でGAIT試験なるものも受けたことがあります。これについては対策すると言っても短い期間では限度があるため、最低限の専門用語を事前に確認しておいて、後はあなたの今の実力で挑むより他ないでしょう。

 

筆記試験の対策は早めに始める

ここまででご紹介してきたように、一口に筆記試験と言っても様々な形式があり、どれを使っているかは企業によって様々です。それぞれ出題される問題の傾向や問題数、制限時間に関することが異なるため、自分が応募する企業の形式に合わせて対策を打っておくことが必要です。

応募企業がどの形式を採用しているかは、

  • Googleで「企業名 (+中途採用)+ 筆記試験(SPI,玉手箱,CAB,TG-WEB)」
    などで検索して調べる
  • 転職エージェントに聞いてみる(エージェント経由の応募の場合のみ)
  • 求人票の選考フロー欄に記載していないかどうか確認する

などの手段で調べてみましょう。もしわからない場合は、SPIと玉手箱の対策を中心とし、必要に応じてCABの対策を打ち、どの形式が出題されてもいいようにしておくのが最も良いです。

 

注意ポイント:筆記試験対策は必ず時間を計ること

筆記試験対策で気をつけたいポイントは、必ず時間を計測して解いてみるということです。応募書類や求人選定、現職業務と並行しながら行うため、腰を落ち着けて時間を計測した対策が難しい、というのはよくわかります。

しかし、上に挙げた筆記試験はどれも時間がシビアなものが多いです。時間内に解くことを意識した対策を行わないと、本番で時間がなくて全然解けなかった、というような事態にもなりかねません。

問題事態は難しくないのですから、殊更解法について時間を割く必要はないと思います。如何に時間内に正確に回答できるかが重要ということを認識しておいてください。

 

まとめ

いかがでしたか?

今回は、中途採用の選考フローで受験する筆記試験についてご紹介しました。筆記試験の成績不振を理由に採用見送り、なんて勿体ないことにならないよう、万全の対策をした上で臨んでください。

 

今後、本記事でご紹介した筆記試験の出題内容と、対策にオススメの書籍等についてご紹介したいと思います。是非、合わせてご覧ください。

 

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