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面接回数1回の企業はブラック?企業側の事情とは

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以前、転職での面接回数について取り上げ、2回が最も多いという結果をお見せしました。2回くらいなら、それほど負担も大きくないし、応募者側としては助かるところですよね。

※面接回数に関する記事はこちら

www.rikuhiro.com

しかし、中には面接1回で内定を出してしまう企業も増加傾向にあります。正直なところ、1回だけの面接で内定が出ると

「えっ、もう内定?大丈夫?」

「人手不足なんじゃない?」

「誰でも良いんじゃない?」

「社員を使い捨てにしてるんじゃない?」

…等など、色々不安になってしまいますよね。

そこで、今回は面接1回で内定が出た場合に考慮すべきポイントをお伝えします。

 

 

面接1回 = ブラック企業とは限らない

面接1回なら直ちにブラック企業か、というと、必ずしもそうとは限りません。例えば、1回目の面接で人事決裁権を持つ人物が面接官として登場することがあります。

どんな企業でも採用の最終判断は執行役員やそれ以上の人物が決裁を出すはずです。この場合は面接1回のこともあるでしょう。

 

面接を複数回行うのは企業側都合の設定に過ぎない

上記の記事でもお伝えしている通り、面接を2~3回行うことが多いのは、多忙な最終決裁権者に会わせる人数を絞り込むためです。大企業や人気企業であればこのようにしないとフローが回らなくなってしまうので仕方ありませんが、中小企業・ベンチャー企業などは、そもそもそれほど応募が多くありません。そこで、面接を1回で済ませてしまう場合もあるというわけです。

 

面接を1回で済ませたい企業側の事情

1回の面接だと不安、と応募者側としては思ってしまいますが、実は面接回数を減らす企業側にも事情があります。私が経験したもの、入社した企業の担当者から聞いたのは以下のようなものです。

 

面接回数を増やすことで優秀な人材を逃したくない

これは、中途採用を行う企業共通の課題で、面接3回+オファー面談等を行っているうちに、選考フローが短い他の企業に優秀な人材を取られてしまうということです。これは転職エージェントから企業側に指導が入ることも多く、各企業は選考フローの短縮に取り組んでいます。最近IT業界では、大企業でも面接2回で終わるところがありますが、これはそのためです。

 

書類選考が厳しい

企業によって設定がまちまちですが、書類選考の通過率は概ね30%程度であることが多いそうです。企業によっては、この書類選考を更に厳密にし、面接では応募書類の内容の確認と人柄を見るのみ、というところもあります。このような場合は、面接を1回で済ませる場合も十分あり得るでしょう。

 

何が何でも欲しい人材の場合

私が1度目に転職活動をした時、「これまでの経験・スキル的に弊社が欲しい人材にぴったりだから、本来は面接2回+書類選考を行うが面接1回のみにする」という企業がありました。その時私はそれを怪訝に思ってしまったのですが(笑)、特にIT業界の中小企業では、最近このようなケースも増えてきているようです。

 

採用の緊急性が高い

上と少し似ていますが、それほど人数がいない現場で、欠員が出てしまった場合などの採用は、企業側も早く補充人員を確保しなくてはと焦っています。そのため、スキル的にマッチする人であればすぐにでも欲しい、ということで面接を1回に短縮する場合もあります。

 

注意ポイント:こんな企業には要注意

しかし、いくら面接1回の企業がすべてブラック企業ではないとは言っても、中にはそういった企業が紛れ込んでいるのは事実です。そこで、注意したいポイントをまとめます。

 

入社を異様に急かしてくる

内定が出ると、内定者が入社するか否かの判断を企業側に示し、具体的な入社時期について調整します。この時、内定の返事や入社時期について、内定者側の都合も聞かずに「とにかく早くしてくれ」と急かされたり、異様に短い期限を問答無用で設定されるようなケースは要注意です。

 

人手不足が洒落にならないレベルで深刻だとか、入れ替わりが激しく誰でも良いからいれたい、など過酷な環境ある可能性大です。会社側の事情を応募者、中途入社者に押し付ける企業風土である可能性もあり、入社後も辛い思いをしそうです。

 

面接が異様に短時間

面接時間の設定は、普通1時間程度にするものです。場合によって40分とか、50分とか多少短くなることはあります。しかし、面接が1回しかないにも関わらず、これが20分とか15分とか極端に短い時間の場合は要注意です。まさに誰でも良いから入れたい企業の典型ですので警戒してください。

 

面接官に選ぶ意思がない

ブラック企業で誰も良いから入れろ、というような採用だと、面接官は事務的に面接をしているだけですので、型通りの質問をして終了、ということがあります。面接官が面倒そうに面接をしていたり、こちらから質問をした時に「面倒くさいな~」というような態度を見せた時は要注意です。

 

まとめ:重要なのは、あなたが不安や疑問を解消できているかどうか

内定を承諾する時に重要なのは、あなたが企業や入社後の自身に対する不安や疑問を解消できているかどうかです。これは面接回数に関わらないことです。

面接が1回しであることが事前にわかっている場合には、質問事項をまとめて聞き漏らしがないようにしてください。もし、聞き漏らしてしまったり、面接を受けた上で新たな疑問が湧いたような場合には、面接とは別に面談の機会を設けてもらったり、電話等で質問したりするなど、すべて解消してから入社するかどうかを判断してください。転職エージェント経由の応募なら、アドバイザーに質問を託しても良いです。

 

ちなみに、私は面接を1回で済ませているい企業には、「何故面接を1回しか行わないのですか?」と質問していました。答えは企業によって様々でしたが、正当な理由がある企業からは、納得いく答えが返ってくるものです。ストレートで切り込みにくいところかも知れませんが、是非聞いてみることをおすすめします。

 

しつこいですが、面接が1回なら直ちにブラック企業とは限りません。しかし、応募者としては、選考の負担が減る代わりに、質問や確認の機会が減るということです。入社後、転職を後悔しないためにも、上記のことを踏まえて、最終決定を下すべきでしょう。

 

※「こんな会社はヤバい!?転職してはいけないブラック企業の見分け方-面接編-」を後日アップしますので、そちらも合わせてご覧ください。

 

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