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転職エージェントの裏事情!上手く利用するための方法とは

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転職エージェントを利用した転職活動に興味があるが、どうしても転職エージェントに対する疑念が拭えない!という方、いらっしゃるのではないでしょうか。今回は、エージェント側の策略に惑わされずに転職を有利に進めるため、エージェントの裏事情をご紹介します。

 

 

転職エージェント登録時の裏事情

転職エージェントにあなたが登録を行うと、登録された内容を基にあなたの情報を簡単に確認されます。その結果、あなたに以下のようなパターンの連絡をします。

パターン1:対面面談の連絡

パターン2:電話面談の連絡

パターン3:面談しない旨の連絡

 

パターン1:対面面談の連絡

このパターンは、転職エージェント側が是非会いたいと思っており、優先度が高い求職者として扱われていると考えて良いでしょう。面談場所は転職エージェントのオフィスが最も多いですが、カフェやシェアオフィス等で面談を行う場合もあります。

パターン2:電話面談の連絡

転職エージェントのオフィスが、あなたが出かけて行ける範囲にあるにも関わらず、電話やオンラインの面談を連絡された場合には優先順位が低いかもしれません。

ただし、転職エージェントのオフィスが遠方の場合や、海外での勤務を想定した転職については電話・オンラインでの面談も多くあります。

ポイント

行ける距離なら、対面による面談を依頼してみてください。

対面で話した方が相手の印象にも残り、サポートの質が高まる可能性が高いです。対面で会いたいと依頼して断られることはよっぽどありません。万が一断られたら、エージェントの変更を検討して良いです。

パターン3:面談しない旨の連絡

このパターンは、転職エージェントから転職活動のサポートが難しいと判断されたとお考えください。転職エージェントは多くの求職者を擁するため、優先度の高い順からサポートします。そのため、見切られる人はどうしても発生します。

この場合、「◯◯様のご希望に合う求人がございましたらご連絡いたします」など、婉曲表現を使ってきますが、要はサポート不可ということです。

 

ただし、その転職エージェントで拒否されたからと言って、エージェントの利用そのものを諦める必要はありません。その他の転職エージェントや転職サービスを利用すれば受け入れられることは十分あり得ますので、気持ちを切り替えて臨んでください。

 

面談時の裏事情

面談は転職エージェントのキャリアアドバイザーが行いますが、彼らはあなたの職務経歴から、「経歴から見て厳しいけど、企業への見せ方次第で何とかなるか」「この辺りの求人なら紹介できるかな」というように、面談前にある程度見当をつけています。

しかし、あなたを正式に評価するのは無論面談の場です。面談で会ってみたら人柄が良かったとか、熱意が高かったとかで、あなたが希望する企業への紹介が少々厳しくても「頑張って推薦しよう」と心変わりすることもあります。

一方で、キャリアや年齢的にOKでも「紹介したら企業からの印象が悪化する」と判断されれば、エージェントの社内で、企業への紹介不可とされることもあります。

 

改善の見込みがある人は何とかして売りたい

あなたの年齢が若ければ、ビジネスマナーやコミュニケーション力に少々の問題があっても、面接前に研修を受けてもらった上で求人紹介を行うこともあるようです。

しかし、30代以降でビジネスマナーを弁えていない人や、アドバイザーの話を蔑ろにして一方的に自分の要望ばかり話す人、反対に反応が全く無い人など、紹介した企業への入社した後に問題になりそうなリスクを抱える人は、たとえ経歴が良くても紹介を断念します。

 

求人紹介の裏事情

キャリアアドバイザーが求人を紹介する時は、基本はあなたの希望と経歴に沿って選定しますが、アドバイザーが受け持つ求人案件の中で、優先度が高いものから順に紹介されます。「優先度が高い」とは、「転職者の紹介要請を受けて求人を預かっているにも関わらず、紹介できていない案件」ということです。

 

何故こういうことをするのかというと、多くの転職者を企業へ入社させると、その企業からその転職エージェント宛てに「非公開求人」を出してもらえるようになるからです。最近は転職エージェントが数多存在するため、設立直後の転職エージェントと契約する企業はとても少なく、大手エージェントに取られてしまうことがほとんどです。

そこで、第1段階の関門として「こんな人材を紹介してください」と企業側から課題を出されます。これをパスしないと、非公開求人をもらうことができません。取引先となる企業が人気企業であるほど、その傾向は強まります。

 

転職エージェントは企業へ名前を売って実績を作りたい

企業から求人案件を継続的にもらえるどうかは、転職エージェントの売上を大きく左右します。エージェントは、こういった得意先企業を多数持つことで、安定した売上を計上できるようになるため、新規契約企業に求職者を売り込み、入社させたい(=売上を立てたい)と考えています。

 

求人紹介で次のようなことがあり、不信感を抱く人もいますが、裏にはこのような事情が隠れているというわけです。

  • 希望条件に合わない、転職できる可能性が高い求人を紹介する
  • 転職を無理に促すアドバイザーがいる
  • 紹介求人数を重視するエージェント・アドバイザーがいる

これはあくまでエージェントやキャリアアドバイザー側の都合なので、紹介された求人が自分に合わないと感じた時は、付き合わなくて良いです。きっぱり断り、他の求人を紹介してもらうよう依頼してください。

 

面接対策の裏事情

面接対策は転職エージェントを利用する大きなメリットの1つですが、中には全く対策に乗り気でないキャリアアドバイザーもいます。

複数回転職経験のある方なら、企業の情報さえ受け取れば、自分である程度面接の受け答えを設計できるでしょうが、初転職活動の方は新卒時と勝手が違うこともあり、フィードバックを受ける方が断然良いです。希望の企業の内定を獲得するために、この対策をするか否かで大きく差が出ます。

面接対策でフィードバックをもらうべき3ポイント

  • 当該企業の面接評価ポイント、採用状況
  • あなたの志望動機、転職理由、将来のキャリア、経歴の整理
  • 一般的な面接でのマナー、タブー

面接対策は基本面倒くさい

よく「選考対策」をコピーしてに宣伝をしている転職エージェントがあります。実際に、応募書類の添削をする転職エージェントは多いです。

しかし、こと模擬面接となると、積極的に実施するエージェントはあまり多くありません。理由は単純、時間を取られるためです。フィードバックを含め、1-2時間程度かかるので、その時間を他の売上に繋がる仕事に充てたいと考えています。そのため、面接対策についてはあなたから積極的に依頼する必要があると考えてください。

 

企業面接後の確認連絡

企業の選考面接を受けた後、キャリアアドバイザーが確認連絡を入れてきます。その目的は3つあります。

面接後確認連絡をする3つの理由

  • 面接を受けた企業が、あなたの希望にマッチしているかどうかの確認(通過した場合、最終選考まで受けてくれるかどうか確認するため)
  • 次に紹介する求人の参考にするため
  • 転職活動の全体的な進捗を確認するため
    (主に他社エージェントの状況)

 

1つ目のポイントは、あなた本人に、面接を受けた上で、応募企業に対し納得感を持てたかどうかを確認する目的です。

もう一つの側面として、企業側へフィードバックする目的もあります。面接で企業から高い評価を受けた場合、当該企業は、あなたを他社にとられることなく自社で採用したいと考えます。そのため、フォローが必要な点があれば次回の面接時までに準備してくれます。その準備を、この確認内容を参考に行うのです。

 

2つ目のポイント。企業側の評価がどんなに良くても、あなた本人の入社意欲が低いと入社の可能性は低くなります。その時は、アドバイザーはマッチしそうな求人を追加提案する必要があるため、次に紹介する求人の参考として確認をするのです。

 

3つ目のポイントは、他社エージェント経由で応募した企業の選考状況を確認する目的です。もし、自社経由での応募企業の選考状況に遅れがあれば、選考中の応募企業を急かす必要があるのです。

 

内定→入社時の裏事情

あなたが見事内定を獲得したら、内定承諾の期限やオファー面談・年収交渉などを経て、最終的に入社する企業を1社に決定します。

 

入社する企業が決まったら、内定者であるあなたと企業とのやり取りがスタートし、入社手続を経て、晴れて入社当日を迎えます。

記念すべきあなたの入社日は、キャリアアドバイザーにとっては売上を確定させる日です。初出社の時間を過ぎた後、あなたが出社をしたことの確認が取れたら、あなたのオファー年収の30%前後を紹介料として企業に請求し、支払ってもらいます。

 

しかし、決められた時間に内定者が出社せず、音信不通状態だ、などの問合せが入ることもあります。理由は「ただの寝坊」や「出社日を勘違いしていた」という驚きの失敗から、「他のエージェント経由で内定した企業に出社してしまった」「そもそも転職するのをやめた」という常識を疑うものまで様々です。

 

そんなことになっては売上が計上できないばかりか、企業との関係も悪化するため、キャリアアドバイザーは担当した内定者の初出社の日は結構緊張しています。

 

入社後の裏事情

転職エージェントでは多くの場合、入社日の直前(1週間前くらい)、1ヶ月後、3ヶ月後、6ヶ月後というように間隔をあけ、「その後いかがですか?」というようにフォローを実施しています。親切と思うかも知れませんが、これにも裏事情があります。

 

転職エージェント経由で入社した人が、6ヶ月以内に解雇や退職ということになると、紹介料の一部をペナルティとして返金する必要があります。(期間はエージェントや企業によって多少違いがあります)

このため、概ね入社して6ヶ月後までは、入社後フォローということで定期的に連絡をしてきます。

 

まとめ

いかがでしたか?今回は、転職エージェント利用時の様々な裏事情についてご紹介しました。エージェントやキャリアアドバイザーの苦労が垣間見えたのではないでしょうか。エージェント側の事情も加味した上で、有利なサポートを引き出せるよう、転職活動に取り組んでくださいね。

 

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