転職は誰に相談するべきか。
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転職活動をしようと考えた時、意外に困るのが相談する相手選びです。
迂闊に話して変に話が広まっても嫌だ、でも誰にも相談できないのも辛い…というのは、転職経験者なら誰もが感じたことがあるものです。
本記事では、相談相手としておすすめできる相手と、避けたほうが良い相手が誰なのかを考えたいと思います。
- 原則は自分で決めるべき
- 会社の同僚:おすすめしない
- 家族:報告は必要だが、相談はおすすめしない
- 友人:しても良いが、参考程度
- 同じ業界で他企業にいる先輩、友人:おすすめ
- 転職エージェント:おすすめだが注意点も
- まとめ:最後に決めるのは自分
原則は自分で決めるべき
いきなりタイトルに反する内容で恐縮ですが、あくまで転職はあなた自身の問題です。働くのも給与を受け取るのも、キャリアを築いていくのもあなた自身であるわけですから、他人に相談せずに一人で決められるならその方が良いです。
…とは言っても、日本においては転職はまだまだ重要イベントです。特に、初回の転職では『転職』に対して具体的なイメージが湧かないのと、自社以外の企業文化がわからないので、
- 転職をするとその後苦労するのではないか
- 転職とは、現職に対する裏切りではないか
などと、様々な不安が過ってしまい、他人の意見を聞きたくなることと思います。
しかし、相談する相手によっては結果を歪めてしまうことになりかねませんので、相談相手もよく選んだほうが良いです。
それでは、相談相手として誰がおすすめなのか、以下で考えたいと思います。
会社の同僚:おすすめしない
会社の同僚であれば、現在のあなたの仕事の状況もある程度理解してくれているので、真っ先に相談したくなるところです。しかし、あまりおすすめしません。その理由は3つあります。
まず1つ目。会社の同僚はあなたの現職の企業については詳しいかも知れませんが、状況はあなたと同じですから、あなたと同じ情報の偏りを持っています。
目的が『自分のキャリアについて客観的な意見が欲しい』ということなら、会社の同僚はそれに役立つ意見をくれる存在とは言えません。
2つ目。転職は集めた情報を基に冷静に判断を下していくべきものですが、相談相手が同僚だと、会社への不満を語って熱くなってしまったり、親しい関係性に絆されて転職に踏み切りにくくなる場合もあります。ここで「俺(私)のためにも辞めないで欲しい」とか言われてしまったら、その後転職活動をしにくくなってしまいますよね。
3つ目。会社の同僚だと、利害関係が働いてしまいます。上司ならば、部下が辞めれば査定が下がってしまいますし、単純な同僚ならあなたが辞めることで仕事の負荷が増えることを嫌がって引き止めるかもしれませんし、あなたが辞めてポジションが空くから追い出したがっているかも知れません。どちらにしろ、客観的な意見をもらうのは非常に難しいと言えるでしょう。
家族:報告は必要だが、相談はおすすめしない
あなたが生活をともにする家族を持っているなら、あなたの転職は多かれ少なかれ家族に影響を与えます。ですから、転職活動を始める時点で報告は必要です。
たまに「余計な気苦労をかけたくないから、家族には内定をもらってから話す」というような人がいますが、家族に全く相談もなしに転職活動をしてしまうのはルール違反だと私は考えます。
しかし、転職するかどうかそのものを迷っているという段階で、【客観的な意見を求める】相手として適切かどうかは全く別問題です。
家族は、あなたと距離が近すぎるが故に感情的な話し合いになりすぎてしまう可能性が高いです。冷静な話し合い、という意味では最も適していない相手であり、それこそ余計な心配をかけてしまう可能性もあります。
家族には、転職することを決断した後、転職活動を始める段階で報告、という形にすることをおすすめします。
友人:しても良いが、参考程度
悩み事の相談相手としてはよくあるパターンです。転職の相談も友人にする、という方は多いのではないでしょうか。家族ほど距離が近くない分、客観的なアドバイスを期待することも出来ます。
しかし、その友人が転職経験がなかったり、そもそも別業界に勤めている人物だったりすると、認知が歪んでいることが多いです。IT企業に勤めている人と、製造メーカーに努めている人では、転職に対する考え方やハードルの高さも違うはずです。
友人への相談は、決定打にするというよりは、あなた自身の転職活動に対する不安を解消してくれる精神安定剤的なものと捉え、意見そのものは参考程度に留めておくことをおすすめします。
同じ業界で他企業にいる先輩、友人:おすすめ
最もおすすめなのはこの人達です。また、転職経験を既に持っている人ならば尚良しです。業界動向や転職先候補として考えている企業の業界評のような情報も手に入るかも知れません。
ただし、年代が違いすぎるとポジションや時代感が違いすぎて話が噛み合わなくなるかも知れないので、キャリアの差が大きく開いていない人の方が理想的です。周囲にこのような人がいれば、是非コンタクトを取って相談に乗ってもらうと良いでしょう。
転職エージェント:おすすめだが注意点も
全くの第三者なので、あなたのキャリアや人材価値については客観的な意見を言ってくれるでしょう。ただし、【転職すべきかどうか】というポイントについては、必ずしも客観的とは言えません。あくまで転職エージェントは、転職・入社させて成功報酬もらってナンボの商売ですから、そりゃ転職してもらった方が良いに決まっています。
中には親身になってくれるキャリアアドバイザーもいるでしょうが、信用しすぎるのは危険です。転職をするべきかどうかを判断する客観的な材料をくれる存在として認識しておく程度に留めましょう。
まとめ:最後に決めるのは自分
いかがでしたか?相談相手を間違えると、判断を見誤ったり、面倒なことになったりしそう…というのがおわかりいただけたと思います。
そして、何と言っても、最後に決断するのはあなた自身です。適切な情報を得て、あなた自身が最良の選択をするために誰に相談するのが良いか、という視点で相談相手を探してみてくださいね。
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