「なんとなく転職したい」では失敗するのはなぜか
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新卒で入社した会社で3年ほど経った人が
「何となく転職したい」と考えることはよくあることです。
しかし、これは転職活動に失敗する典型的なパターンです。本記事では、その理由と対策を考えたいと思います。
目的が曖昧な転職は失敗する
別の記事でも述べましたが、「転職したい」と考えるからには、強く不満に思っていることや、やむを得ない事情があるものです。
しかし、中には転職したいと言っているにも関わらず、話を聞いていてもそれがよくわからない、恐らく本人もよくわかっていない、という人がいます。
こちらの記事もご覧ください。
こういう人たちの転職したいという願望を掘り下げていくと、最終的には
- なんとなく転職したい
- なんかつまらない
- 転職したら何か良いことないかな
というところにたどり着きます。もちろん、そう思われないために会社の将来がどうとかやりがいがどうとかいうデコレーションを施してきますが、軸が固まっていないので話が要領を得ないのです。
この状態では、仮に転職活動を始めたとしても、転職理由も説明できませんし、転職後のキャリアや、やりたい仕事について語ることもできません。このような状態では、転職エージェントに行ったところで、キャリアアドバイザーはどのような求人を紹介すればよいか迷ってしまいますし、面接に行っても相手に採用意欲を持たせるようなトークをするのは難しいでしょう。
環境を変えてみたくなる気持ちはわからないでもない
私としては、何となく転職したい、環境を変えてみたい、という気持ちはわからないではないです。むしろ、『この環境でこのまま温々と生きていきたい』という思考停止状態の人よりは、多少マシと言えるでしょう。
しかし、今ぼんやりとつまらないと感じている人が、なんとなく転職して一発逆転素晴らしい職場に出会う確率は、限りなくゼロに近いです。
また、このタイプの人はキャリアに限らず、
『どこかに自分の人生を劇的に良くしてくれるものがあるはず』と考える傾向にあるのですが、はっきり言います。そんなものありません。
自分の人生を良くしたければ、自分の軸をきちんと持って、切り開いていくしか無いのです。
転職したいと思ったのには理由があるはず
以前の記事でも触れましたが、【転職したいと思ったら自己分析】が鉄則です。
『なんとなく転職したい』という気持ちを分解・分析していくと、何かしらの不満の原因にたどり着くはずです。その原因が、転職によって解決できるものなのか、社内での異動等によって解決できるものなのか、はたまた別のアプローチを取るべきものなのかを紐解いていくところから転職活動は始まります。
自己分析に時間をかけ、転職したい理由と、転職活動や企業選びの軸をしっかり設定してから、転職活動をすれば、成功する可能性は格段に高まるはずです。
自己分析についてはこちらの記事をご覧ください。
まとめ
日本においても、昔よりは転職に対する抵抗感が、労働者側も企業側も薄れてきたと言えます。この流れが加速すれば、将来的にアメリカのように労働市場の流動性が高くなり、転職にかかわるリスクが低下して、点々と職場を変えていくことが普通になる時代が来るかも知れませんね。
しかし、現時点では日本はまだまだ長期就労、終身雇用的発想が根強い国です。
あなたの転職を成功させ、キャリアをより良いものにしていくためにも、1回1回の転職に意味を持たせるように考えてみてくださいね。
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