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こんな会社はヤバい!?転職してはいけないブラック企業の見分け方-求人編-

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コロナウイルスによる影響で、現在は一時的に停滞している転職市場ですが、大局を見るとIT企業人材が不足するということに変わりはありません。今後景気が回復傾向に入り、転職市場が活気づけば、転職のチャンスは大きく広がるでしょう。

しかしそれはつまり、企業側も人材を確保するのに躍起になるということであり、色々な手で求職者を乗せようとします。その手段が職場環境改善だとか、報酬アップ等であれば健全なのですが、中にはブラック企業にも関わらず、優良企業のフリをしてあなたに接近してくることも!

今回は、特に転職サイト等、1人での転職活動を前提にしているあなたのために、ブラック企業に引っかからないための求人の見極め方を、ご紹介したいと思います。

 

 

求人からジャッジするブラック求人の特徴

まずはオーソドックスなものからご紹介していきます。

 

いつ見ても求人が載っている/掲載サイクルが異常に短い

ブラック企業は基本的に人の出入りが激しく、辞めては補充の繰り返しであるため、求人掲載の期間(感覚)が短い場合が多いです。また、口コミなどでブラック企業であることが広まって応募自体が減ってしまい、求人を出し続けている場合もあります。常に求人を出し、情報収集の甘い求職者を釣ろうという作戦です。

おそらく、あなたが転職サイトで求人を探す時「ここいつも載ってるな~」という企業があると思います。そういう企業は大抵離職率が高いです。勤め続ける方が良いと多数の社員が思う企業ならば、そう簡単に離職者は出ません。

また、サイトによっては募集理由欄があるのですが、「将来を見据えた成長のため」のような抽象的な言葉で表現しています。

 

ただし、新事業部設立とか、新支店設立のような理由の場合には、具体的であることと、ある程度人数を揃える必要があるので対象外です。そういった理由による募集の場合は、求人票にもその旨書いてありますし、面接でも説明されるでしょう。

 

不自然なほど大量採用している

転職サイトと言っても、大小含めて数十というレベルで存在します。

ブラック企業の求人は、どの媒体を見ても求人が載っているという特徴があります。ブラック企業は人の出入りが多く、募集と離職を繰り返していますから、より多くの人の目に触れるようにしておきたいのです。

また、『たくさん採用してるなら、自分でも受かるかな?』と安直に考えてしまう求職者への心理的果も狙っています。例えば

 

採用予定人数:1名 ライバルが多くて内定獲得は厳しそう

採用予定人数:30名 これなら未経験や年齢高めでもイケるかも!

 

という具合です。大量で有名な外資系コンサルティングファームの求人でも、表記上の募集枠はせいぜい10~15名くらいです。企業規模に対して明らかに採用予定人数が多い場合は注意が必要です。

 

ちなみに、これは私の経験上ですが、大手人気企業が求人を出す場合、ある程度人数が欲しい場合でも採用予定人数1人とか、2~3人で出すことが多いです。つまり、良い人がいれば多く採用するかもしれないし、そうでなければ1人も採用しないかもしれないという参考値なのです。

そのため、採用予定人数は過剰に気にせず、自分が応募したい企業を選べば良いと私は考えています、逆に多すぎる場合は、理由の確認が必要です。

 

大手の転職サイトには求人がない

色んな転職サイトに求人があるけど、たとえばリクナビNEXT・DODAのような大手にだけ求人がない…という企業はブラック企業の可能性が高いです。理由は、大手と中小の転職サイトでは、求人の掲載する料金に大きな差があるためです。大手と中小では、月あたり100万円以上差が出ることもよくあります。

この場合、人事担当者が「予算はなるべく抑え、且つ優秀な人材を採用しろ」なんて無茶振りをされている裏事情が見えます。

 

求人広告の審査を過信しない

転職サイトには、求人掲載に当たり審査が存在します。明らかに求職者を騙す求人を出そうとしている場合には、運営企業側から断られます。特に大手の運営会社は、ある程度基準が厳しいようです。

しかし、「それならブラック企業の求人は審査で弾かれるから心配無し!」とするのは早計です。これは、表面上法に触れていない企業・求人であれば、基本的に掲載を断ることはできないことになっているためです。パワハラが常態化しているとか、発覚していないがサービス残業ばかりだったとしても、表面上セーフなら審査は通ってしまうのです。

 

求人内容に見るブラック求人の特徴

説明にならない抽象的な言葉を使う

ブラック求人を出すような企業は、大概求職者に訴えかけるような魅力を持ちません。そこで、どの企業にも当てはまりそうな、ぼんやりしたフレーズをテンプレートとして使います。非常によく見るのは以下のようなものです。

 

「アットホームな職場です」

「社員同士は仲が良く、よく飲みに行きます」

「経験よりもやる気を重視します」

「お客様の夢(感動・成長)」的な言い回し

「体力に自信がある人を募集します」

「成長できる職場です」

「幹部候補生募集!」

 

もちろん、この文言があれば即刻「ブラック企業だ!」と判断できるものではありませんが、正直こんなものは強調するような話でもありません。

やたら人間関係の良さを強調している場合は、業務内容は過酷な場合が多いです。仕事が辛くても、人間関係が良ければ耐えられる、という人もいますが、求人の段階でこれではほぼ詐欺のです。

また、暑苦しいくらいやる気推しの場合は、理不尽な体育会系の企業である場合が多いでしょう。自己犠牲や精神論を是とする社風であるであることも多いので、そのような社風に合わない人は注意しておいてください。

 

給与が不自然に高くて怪しい

一部業界を除き、募集内容に対して相場より明らかに給与が高い場合は、業務内容も過酷です。また、記載する給与に固定残業代や各種手当を含めていたり、成果報酬も含めた記載にし、実際に入試たらその金額はもらえないこともあります。質が悪いことに、支給実績なしの手当を含めたりしている場合もあるようです。

また、「努力次第で稼げます」というような言い回しを用いて、レンジ広すぎだろという年収例(300万~1000万とか)を載せしている場合も要注意です。

 

給与以外の待遇はブラック企業とそれ以外で大きく差が出るポイント

年間休日日数や福利厚生は、優良な企業とブラック企業でかなり差が出ます。

賞与(年2回)、有給休暇、慶弔休暇、社会保険や通勤手当などの基本的なものはもちろん、優良な企業であれば、リフレッシュ休暇、夏季休暇、住宅その他手当等など、自社が持っている福利厚生制度はこれでもかとてんこもりに入れてくるはずです。何故なら、待遇面や福利厚生面を多くの求職者が気にしており、企業としてアピールできるポイントだからですね。

 

ブラック企業の場合には、基本的なものが載っているくらいのシンプルな記載になっていることが多いです。(企業によっては基本的なところもないかも…?)他の欄が似たような記述にでも、ここは確実に差が出ますので、よくチェックしておいてください。

 

※外資系企業は福利厚生が手薄な代わりに報酬が高いという形を取っているところも多いため、この限りではありません。

 

その他確認ポイント

職場のイメージ写真

転職サイトへ求人を掲載するときは、職場内やオフィスの外観写真を何枚か掲載することが多いです。これは求人サイトの運営会社側から依頼されているもののようです。

ここで、運営会社側からの要請を断り、関係ない写真を使っている企業は要注意です。とても見せられるものでは職場環境である場合があります。また、美男美女のモデル写真をやたら多用して、イメージを良くしようというような浅はかなことをしている企業も注意したほうが良いでしょう。

あなたが掲載写真を見て、そこで働くイメージを持てるかどうか、という視点で確認してください。

 

企業規模や売上額に対し、不自然なほど立派なビルに入居している

スタートアップ企業であったり、企業規模や売上額が小さめの企業も関わらず、主要駅のど真ん前に構えるランドマーク的な高層ビルにオフィスを持ち、しきりに求人でアピールしている企業は注意してください。

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オシャレな高層ビルで働ける!と食いつかないこと

高層ビルでの勤務というと、憧れてしまうところはありますが、オフィスが身の丈に合っていない企業は、大抵以下の2つのどちらかのパターンです。

・経営層が無駄に見栄っ張り

・高層ビル勤務、という甘言に求職者が惹かれることを目論んでいる

ここで注意したいのは、身の丈に合っていないオフィスを持っている企業は、家賃支出が重く、他の経費が圧縮されているということです。それはあなたへの報酬かもしれませんし、福利厚生か残業代かもしれません。

ハイソなビルで働きたい!という気持ちを抑え、冷静に判断しましょう。

 

迷えば面接で判断!最後はあなたの判断次第

とは言え、求人内容だけでは判断しきれない部分も当然あります。判断に迷った場合は、実際に面接に行って、社内や面接官の様子を観察して判断してください。実際に行って人や場所をチェックすれば、イメージが湧きやすいはずです。求人の内容はブラックっぽかったけど、実際に色々話してみたら自分に合っていそう、と思うかも知れません。逆も然りですね。

最後はあなたが感じたことを信じ、自分で判断することが後悔のない選択となります。

 

まとめ:転職エージェントを利用した方がブラック企業を避けやすい

いかがでしたか?

今回はブラック企業・ブラック求人の見分け方をご紹介しました。パッと見はわかりにくい特徴も、ポイントを押さえた上でチェックしていけば、ある程度はマズいものを排除できるはずです。転職活動を効率良く進めるために、求人の段階である程度ブラック企業を排除できる知識を身につけてください。

 

また、転職活動の全てのステップを自分で担う転職サイトよりも、転職エージェントに登録し、キャリアアドバイザーに紹介された求人に応募するほうが、ブラック企業を回避できる確率は高くなるでしょう。

キャリアアドバイザーは、事前にあなたの希望を確認した上で紹介求人を決めるため、ミスマッチが発生しづらくなります。限られた時間で効率よく活動するためにも、転職エージェントを利用しての転職活動も合わせて検討してみてください。

 

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